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    2017.8.14

    レースやツーリングを楽しむ上で、「速く」「楽に」「長く」漕げることは、目指すべき漕ぎスキルとなってきます。

    人や状況によってベストな漕ぎ方、というものは様々だと思います。そんな中でも、まったくの素人が、試行錯誤の中で「これは、取り入れやすいな」と感じることのできた手法や考え方を中心にご紹介していきます。

    フォワードストローク

    やはりこの、前に進むためのパドリングである、フォワードストロークが、なによりの基本になる、と実感しています。

     

    パドリングの3つのステップ

    まずは、パドリングには「キャッチ」→「パワー」→「リリース&リカバー」の3つのステップがある、ということを知っておくと、便利です。

    次のようなステップです。

    1. STEP1|キャッチ

      パドルを構えて、水に挿すステップです。

    2. STEP2|パワー

      水にささったパドルに、体重をのせて力を加えるステップです。

    3. STEP3|リリース&リカバー

      パドルを水から抜いて、キャッチにつなげるために最初の構えに戻ります。

    最初のうちは、そんなことは意識できずに、立ち上がって、とにかく漕ぐことに精一杯かと思います。でも、少し慣れてきて「もう少し、身体を使って、楽に、速く漕ぎたいな」と思い始めたら、このステップを思い出して、一つづつ取り組んでみると、改善のヒントがみつかります。

    キャッチのポイント

    キャッチの動作をするときに、意識していること、改善してきたことを挙げておきます。

    できるだけ前方に挿す

    • 下側の腕を伸ばす
    • 下側の肩を前下方向に引っ張られるので、それに合わせて、頭の位置、上側の肩の位置をパドル側に気持ち傾ける
    • ボードのロゴなどを目印に「自分が実際にどの位置に挿しているのか?」を自分で問いかけてチェックする
    • 一方で、前を意識し過ぎて、顎があがって腰が浮いてしまうほど身体の重心を前方にずらさないように注意。重心はボードの中心に残しつつ、前に挿す

    パドルを水面に垂直に挿す

    • 先に、下側の腕をまっすぐ伸ばして、軽くパドルを持ち、パドルが垂直にぶら下がる位置を確認する
    • 垂直の位置に合わせるように、上側の腕をパドル側にクロスさせて掌を持ち手に当てる

    パドルの先だけでなく、ブレード全体がちょうど沈む深さに挿す

    • パドルの長さを調整する。パドルの持ち幅、ボードの厚み、膝の曲げ具合などによって水面までの距離が変わるので、今の漕ぎ方にあわせたパドルの長さに調整する。
    • 深く挿しすぎても負荷が増えるので、ちょうど沈むあたりを目指す

    重心をボードの中心にする

    • パドルを水に挿すときに、尻を反対側に引きながら挿すことで、ボード上のバランスを真ん中に保つ

    泡立てず、静かに、しっかりと挿す

    • パドルを水に挿すときに「バシャッ」とさせずに「スーッ」と水に入れます。泡立ってしまうと、水を押したいのに、空気の泡を押すことで、ロスの要因になるため
    • しっかり水に入れる。キャッチの段階で、しっかりと水に入ってない状態から、次のパワーに写ってしますと、力を入れたときに泡が出てしまい同様にパワーロスの要因となる

     

    パワーのポイント

    初めの頃は、どうしても「漕ぐ」というと、腕でパドルをうしろ側にひっぱって力を入れる、という動作になりがちです。腕力だけで漕いでいるので、最初はそれなりに進んでくれるのですが、1kmも漕いでいるとすぐに腕が疲れてきてしまいます。

    「もっと身体を使って漕いで」と言われるのですが「身体を使うとは、どういうことなのだろう??」というとこから、僕の試行錯誤が始まった、というきっかけですね。

    まだまだ改善途上ではありますが、これまでに気づきのあった内容を挙げていきます。

    3つの力を組み合わせる

    ツイスト(ひねる)&プッシュ(押す)&リーン(傾ける)

    このパワーというステップで「どの筋肉のどういう動きを使って力を入れればいいのか?」というのが、なかなか具体的にわからなかったポイントです。

    そのときに、いろんな人からの話や動画などを見る中で、自分なりにわかりやすく理解できたのが、この3つの力を組み合わせて使う、ということでした。

    感覚としては、次の動画のイメージが、一番近いところです。

    オールドスタイル、という意見もあるようですが、力の入れ方をつかむのに役立っています。

    初心者講習などでは、腕を伸ばして上半身を傾けて漕ぐ、というのが最初に教わる内容です。これはリーン(傾ける)だと理解しました。ただ、それだけだと、どうも力も入らないし、背中がいたくなる、ので、腰というかお尻を回すようなひねりを加えると、身体からの力を入れやすくなってきました。これがツイスト(まわす)だから、ひねってもいいんだな、という理解です。ただ、ひねる位置として、前方から横、の感覚の方が良さそうです。腰を横から後ろ側までひねってしまうと、バランス面や推進力に変える、という面でマイナスとなりそうです。

    最後に、上側の手をのばして漕いでいたのですが、どうも力を入れづらい。そこである人からの話しを聞いているときに出てきた「押す(プッシュ)」という感覚で漕いでみると、グッと進み具合が変わってきました。

    それぞれの力をどのくらい入れていくのか、というバランスは、まだ試行錯誤のところがありますが、3つの力でパワーフェーズを漕ぐんだ、と意識してからは、以前よりも楽に、身体を使って、漕げる様になったので、力の入れ方、で悩んでいる場合には、ヒントになると思います。

    ボディーウェイト!

    3つの力を使ってパワーフェーズを漕ぐようになってから、やっとできるようになったのが、自分の体重をパドルにのせて、ボードを押し出す、という、Youtube動画を見ているとよく陸上でアドバイスしている内容の実践です。

    体重をパドルに預けるには、力を加えるというよりも、安心して体重を預けられるようにボード上のバランスを取れるようになる、という点がポイントでした。これは、漕ぐときの身体の使い方(重心の移動)と体幹が鍛えられてくること(腹筋、背筋など丹田周りの筋力)の両方で改善されてきたのかと実感しています。

    筋力で漕ぐことに加えて、体重をのせて漕ぐ、ができてくると、ずいぶん楽になり、長く漕げる、ということにつながってきました。

    膝は伸ばす?曲げる?

    これも、状況によって色々ありますが、最初は「パワーフェーズでは漕ぐ側の膝を伸ばす」方が前に進む力が得やすい、というのが実感です。膝を曲げていても良いのですが、要は、パドルとボードをつないでいる身体の部分が固定されている方が、パドルで得られた推進力をボードに直接伝えやすい、ということですね。

    パワーフェーズの途中で、膝を曲げると、力が逃げてしまう、ということで、うまく曲げたまま固定することができないうちは、膝を伸ばす、という風に考えた方が、力が伝わりやすい、という理解が良さそうです。 

    リリース&リカバーのポイント

    漕ぎ終わったところは、あまり影響ないのかな、と最初は思っていたのですが、リリースとリカバーの影響も大きいのだな、というのが試してみた実感です。 

    パドルを抜いて、すばやく前方に戻す

    リリース&リカバーで最初に意識する点は、水からパドルを抜いたときに、後ろの上の方まで跳ね上げないこと。手首を返して、パドルを抜きながら、すばやく前方に戻して、次のキャッチに入れる体制を作ること。まずは、ここの形を身体ができるように取り組みました。

    荷重を抜いて、前方に滑らせる

    次に改善したのは、リリースするときに、パワーフェーズで力を加えていたボードから荷重を抜いてあげることでした。当初は、最後まで漕ぎ切る!というつもりで、足元を過ぎてから最後まで、パドルに力を加えてボードに上からの荷重をしたまま漕ぎきっていました。

    なんか、力入れているのに、進んでくれないなー、と思っていたときに試したのが、リリース時に、パワーでかけていた荷重を抜いてあげることでした。具体的には、パドルやボードにかけていた力や荷重を抜いて、ふわっと前方に身体を持ち上げてあげる感じ。よく言うのは、下側の手をマイク・タイソンのようにフックをかますつもりで、前方に持っていく感じ、という話しがあります。

    これをやると、抑えられていたボードが水面を滑りやすくなり、前方に進んでくれます。このときも「おお、だいぶ進む!」と嬉しくなった記憶があります。

     

    水面からパドルを引き抜く場所を意識する

    パドルを抜く位置は、どこがいいのか?しっかりと1ストロークを漕ぎ切る、という情報もあるし、足元くらいまで漕いだら抜く、という話もあります。

    現時点での理解では、スピードを出すには、前方で漕いだほうが良い。すなわち、抜く位置は足元もしくはその少し前くらいにして、素早く次のストロークに戻していく。短めのリズムで、短めのストロークをすると、スピードが出やすい。ただ、身体を低くすることも求められるので、最初のうちは長く続けられない場合もある。

    そこで、長い距離を漕ぐには、体重をのせながら漕ぎ切る、という漕ぎ方を合わせながら、距離に応じた漕ぎ方をして、全体で適切なペースを保てるように漕ぐ。

    というように、自分が今、どの漕ぎ方をしているのか、ということを意識できるのがまずは最初。その後、筋力や漕ぎ方の幅が増えてきたら、状況にあわせて変える、というのがより上級な漕ぎにつながるかと理解しています。


    フォワードストロークについて、3つのステップそれぞれのポイントとなってきたことを紹介してきました。 

    各ステップのポイントを身体が覚えてきたら、スムーズに一連のパドリングとしてつなげていくと、ちょっと前の自分とは違った漕ぎ方になってきます。僕も、一つづつ取り組んでいるときは、大きな改善は感じられなかったのですが、各ステップの変化がうまくつながってくると、全体的な漕ぎ方が改善され「前より楽だな」とか「ちょっとスピード出てきてるのでは!?」という、実感としての変化が感じられるようになりました。

    漕ぎ改善のヒントになれば嬉しいです。

    曲がり方

    まっすぐ進める様になると、今度は思った道筋を漕げることが大事になってきます。スピード出てきたりすると、進路変えられないと、ぶつかったり事故につながることもあるので、前に進む力を伸ばしながら、平行して曲がり方を身に着けていくと、安全な航行ができて良いですね。

    ここでは、最初に知っておきたい「曲がり方」を紹介しておきます。

    スィープストローク

    最初に教わる曲がり方ですね。はじめてのときは、なかなか回ってくれなくて、川だったので壁にぶつかりそうによくなっていました。基本は大回りのときに使う漕ぎ方なので、小回りしたいときには向きませんが、それなりのコツがあったのでポイントを上げておきます。

    前の方に挿すこと

    パドルを入れるときに、ボードの前の方に挿すこと。このとき、ブレードが水に沈むようにしっかりと挿します。

    パドルを倒して、水をかき分ける

    パドルを倒して、前方の水を横にかき分けるようにして漕ぎます。ボードのあたまが、反対側に回り始めます。フォワードストロークと違い、パドルを垂直ではなく、斜めに倒して漕いであげると回りやすいです。

    バックパドル

    こちらも初心者講習で教わる内容になりますね。スィープストロークよりも、小回りが効きます。ブレーキをかけながら、その場で反対側を向きたい、というときに使います。

    曲がりたい側の後方にパドルを挿します。そのまま前方まっすぐパドルを押し出す感じで漕ぎます。パドルを軸にして、ボードが回り始めます。

    ※写真は、持ち方、スタンスがやや特殊ですが、左後ろから前へのバックパドル例

    左側に曲がるときは、左後方にさして左前方に漕ぎます。このとき、ある程度回ったら、パドルを持ち替えて、右側の前方から前述のスィープストロークをし、そのままフォワードストロークに移っていくと、スムーズに方向転換から前進移動に移行できます。

    クロスボウ

    まっすぐ前に漕ぎながら、進路を微調整したい、という場合があります。バックパドルだと、ブレーキになるし、スィープだともう一つ曲がり切ってくれない。「なんか、船の舵取りみたいな、方向を変えるだけのパドルの使い方ってないのかなー?」ということを考えていたときに、上手な人が、スィーーっと、漕ぎながらもスムーズに方向を変えているのを見て、真似してみたのが最初です。

    これ、なぜか、なかなか教えてくれる人がいないのですが、知っていると「とーーっても」便利ですので、ぜひ、慣れてきたら試してみてください。

    たとえば右側でフォワードストロークをしていて、進行方向左に少し進路を変えたい、という場合。

    バックパドルのように右手と左手を持ち替え「ない」。この場合は、左手が上のまま。

    そのままの持ち手で、腰を少し落として回しながら、パドルを反対側(この場合は左側)にまわします。

    十分に回したら、腰を落として、パドルを水に挿します。

    このとき、パドルの面は、漕ぐときに後ろ側になる面が前に来ていますので、そのまま後面を前にして挿してあげます。すると、いい感じの角度で入っていくと、ツィーっと舵の役目をしてくれて、左に曲がってくれます。

    入れ方によっては、けっこうな抵抗がかかり、身体のバランスを崩して落水することもありますので、様子をみながら、いい感じに曲がる角度や挿し方を見つけてみてください。

    イントラ講習に参加してた人でも、これを知らない人が多くて、ちょっと驚きました。ターンをする時や向かい風で向きが変わってしまうときなどにも、小回りが効いて、とってもオススメのテクニックです。ぜひ、お試しを。

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