最新!INTERSTYLE2020で見る「SUPボードブランド」
2020年2月18日から20日の三日間、パシフィコ横浜にて開催されているボードカルチャー&ファッションのビジネス展示会「INTESTYLE(インタースタイル) 2020」に行ってきました。
今回は、展示のあったSUPボードブランドの最新情報を中心にご紹介します。
SUPボードブランドの2020最新情報
mistral(ミストラル)
新方式ツインエアテックで強度アップ
今年の技術面での新情報は、mistralのインフレータブルボードの強度を上げる新方式「TWIN AIR TECH(ツインエアテック)」の展示でした。
ボードを膨らましたときに、センターに鉄骨のような「工」の形状に非常に強度のある棒状の芯が通る。
左右に2つの気室があり、両方から押されることで、非常に硬度が上がる。という仕組みのようです。
ミストラルさんは、ウィンドサーフィン用にも同じ技術を使っており「ウィンドで空中を一回転して着水したときの衝撃にも耐えられる」くらいの強度をインフレータブルで実現した、ということでした。こう聞くと、頑丈そうだな、という印象ですよね。チョッピーな海面でも、ボヨンとならずに、カンカンと進めそうですね。
重さは、従来のミストラルのものよりは増えるが、それでも10kgくらいかな、とのことでした。
ラインナップは、12.6×30まであるようです。
人気ボードのスペシャルオファー
もうひとつは「世界で売れているボードを高品質格安で販売します!」というスペシャルオファーのキャンペーン中でした。右の2つが対象ボード。
12.6×28のシンプルボードが、10万円+税。ツーリングからレースもやってみたい、というときに、一枚目に持つには、良いかもしれませんね。
Mistral日本語オフィシャルサイト:
https://mistral-jpn.comRed Paddle Co(レッドパドル)
COMPACTに新サイズ11’0
去年から販売されているCOMPACT 9’6に続き、2020は、COMPACT 11’0×32″が新登場。
9’6と重なると、こんな感じです。
持ってみましたが、軽い!気がしました。従来のSPORTSなどと、生地の素材も違うそうです。触った感じも、柔らかいのか?心地よい。
ボードバッグも11’用。これは、タイヤがついてないんですね。たたんだときにも小さくなってよさそうです。パドルも5分割で、全部まとめて入るのは、持ち運ぶ場面では、まさにコンパクトです。
ワンウェイとかに行くには、移動時も楽になるし、ボードも11フィートあると、ちょうどよいかもしれないです。
他にもいろいろマイナーチェンジ!
お話し聞くと、他のボードも細かいところでマイナーチェンジしているようですので、紹介しておきます。
ポンプ周りの表記の充実。そうですね、空気入れる前に、バルブのピンを持ち上げとくとか、大事ですもんね。
レースボードのELITEは、テールパッドに傾斜が着いて、さがったときに踏みやすそうです。
RIDEやSPORTSにも、先端の持ち手が追加されました。荷物載せたりしたときには、あると便利です。
カラーリングが、さりげなく変わってました。全体的に明度抑えめの色味に変わってたり、パープルのSPORTSが用意されていたり。Voygerは深めのグリーンになり、自然の中で漕いだときに、より馴染みやすそうです。
Redオリジナルのアイテムも充実していました。
60リットルの防水バッグも、たくさん入りそうで、いいですね。
2020年版より5年保証を始めたそうです。登録すると5年間安心。トラブルやクレームもなく、丈夫さに自信あり!とのことで今年からスタートのようです。
red paddleさんのカタログにもある「アドベンチャーを始めよう」のコンセプトを実現する方向で、新しくカタチになってくるものや、周辺アイテムも充実してきており、ますます「冒険要素が充実」してきているんだなー、という印象でした。カタログにあった「パドリングとは、冒険によって自然にもっと近づくことです。」というのも、いいですね。
アウトドア遊びの道具としてのSUPと考えると、やはり特長のあるブランドで、自然の中でのミニアドベンチャーに行ってみたくなる品揃えでした。
Red Paddle Co Japan公式サイト:
https://redpaddleco.com/ja/Starboard(スターボード)
人気のALLSTAR AIRLINEの軽量化
今年は、外からわかるような大きな改善はなさそうでしたが、内部の生地を変更し、軽量化に取り組む、というような目に見えない改善が実施されているとのことでした。
従来の素材が「ニット」のようなものだとすると、新素材は「織物」のように、細い糸で詰まっており、軽くて伸びない。結果、軽く固くなる方向に貢献している、ということでした。
持ったことなかったので、持たせてもらいました。14フィートにしては軽い。カタログなどに、重さの表記がなかったりしますが、展示物にも明記してありました。
バンジーやEVAの両サイドのパッドなど装備を含めてなので、軽さの実現も一歩づつ実現されているようでした。
海でも、レースでも、よく見ます。人気商品でも、毎年改善を続けているのが、スターボードさんの特長でもあるのでしょうね。
Starboard Japan公式サイト
https://starboard-japan.comAZTRON(アストロン)
「やけにキレイな配色で、ラインナップもありそうだけど、聞いたことのないブランドだな〜」と思い、少しお話しを伺ってみました。
AZTRONと書いて、アストロンと読むそうです。2019年より日本で販売開始をした新しいSUPブランドでした。
カラフルなデザインは「宇宙をテーマに」女性デザイナーによりデザインされたボードとのことです。色使いも面白いし、表面のデザインも確かに不思議な模様だったりします。
ボードの名前も、TITANタイタンやNEPTUNEネプチューンなど、惑星や神話からとってきているものが多いそうです。
日本での販売は2019年からだが、SUP自体は、海外で販売されていた実績があるそうです。ラインナップは、一通り揃っています。
カタログのコンセプトからは、
- 他ブランドとは一線を画す洗練されたボードデザイン
- 惜しみなく詰め込まれた業界トップクラスのテクノロジー
- 高品質な製品をより多くの人に使ってもらうための価格設定
という、3つの項目が特長として掲げられており、たしかに新しいデザインに加えて、最近の仕様を押さえて、価格面も6割くらいに設定されている。買う人側の視点を押さえていて、面白い新ブランドなのかな、と感じました。「宇宙」がテーマのデザインというのも「スピリチュアル」や「自然」などとつながるところもあり、ちょっと興味を引かれます。
インフレータブルで考えると、耐久性などは、気にはなるので、実際に使われる場面が増えてくると、信頼面もアップして、中級者クラスでのSUPブランドの選択肢の一つになってくるかもしれませんね。注目してみたいです。
Aztoron公式サイト:
https://www.aztronsports.jpその他
その他、いくつか出展されていましたが、お話しは聞けず、写真だけでご紹介しておきます。
SIC
404、deep、Laird、木
まとめ
今年は、初日の午後に行ってきました。やはり初日は空いているようで、まわりやすかったです。写真撮影の了解もらいながら、話しも聞いて見学してきました。
SUPの業界も、新しい技術、小さな改善など、毎年進化している各ブランドはすごいなー、と実感しました。
SUP遊びを楽しむ上で、マイボード選びは、迷いますが、楽しみだったりもします。選択基準は、人それぞれで、速そう!軽そう!デザインが好き!コスパがよい!など、いろいろかと思います。ブランドやボード種類の選択肢も増えてきている中、お気に入りのボードを見つけるきっかけにしていただければ嬉しいです。
出展者のみなさま、写真の承諾やご説明など、ありがとうございました。感謝申し上げます。