海でのSUPツーリングに役立つ地図「Yチャート(ヨッティングチャート)」取り寄せてみました。
海でのSUPツーリングに行こうと思ったときに「地図ってないのかな?」とは思っていたのです。海図というものはあるらしいが「使えるのか?」「どこで手に入るのか?」などが謎でした。やっと、よさそうなものを、見つけました。
ヨッティングチャート、通称Yチャートと呼ばれるものです。船舶二級などを持っている人は、ご存知かと思います。
必要な場所の海図は、こちらの「海図ネットショップ」にて入手できます。地域別になっているので、行ってみる場所の地図毎に購入です。1,500円程度です。
さっそく江ノ島から長者ヶ崎と、佐島から城ヶ島までの地図を入手してみました。
注文して、5日くらいで届きます。こんな感じです。
届いた地図をじっくりと見てみた上で、「どんなことがわかるのか?」「役に立つのか?」という視点からポイントをご紹介してみます。
主な使いみちとしては、「海でのSUPツーリングを計画するときのルート(航路)の設定」に役立ちそうです。
地図記号の凡例です
はじめに地図記号の凡例、載せておきます。この中から、SUPツーリングで役に立ちそうな情報を、順番に取り上げていきます。
岩礁の位置とスキマ
まずは、岩礁の位置についてです。前回のツーリングが干潮のタイミングだったため、多くの岩礁が見えていました。
岩礁のある場所が、地図上に記載されているので、どのあたりを避けて通ればよいのか、という情報が見て取れます。※とか+マークが、岩のある位置で、点線の範囲が危険界線となっているので、ここを避けるつもりで計画すると良さそうです。
ルートを決めるときに、ここは「通れそうか」「迂回したほうが良いか」などの判断に役立ちそうです。
航路の方向
港に入ってくる船の航路が記されています。これを見ると、どのラインで船が進んでくるのか、ということがわかります。
海上で船と向かい合ってしまいそうで怖かった、という経験も、見返してみると、航路とほぼ同じ方向に漕ぎ進んでいた可能性がありそうです。
最短距離で、航路を横切る、というルートを設定するとよさそうなことがわかります。砂浜
肌色の部分が陸地です。その中で「・・・」のあるところが砂浜です。
上陸できそうな場所、を探す時に便利そうです。実際の浜と比べると、点が少ないところは、このくらいの小さな浜なのだな、と、実際と表記の感覚がわかってきます。
定置網の位置
定置網、突然出てくると迂回しなければならないので、ショックですよね。事前にわかっていると安心です。
表記されてないものもあるようなので、想定外もある前提で認識しておくのが良さそうです。
目印の表記
目指すべきルートは決まったとしても、実際に海に出てしまうと、どっちに進めばよいのか、わからなくなってしまいます。そこで「目印」です。チャート上には、目印になるものが表記されています。代表的なものは、赤枠で囲まれています。
陸の目印
山、タンク、煙突など、海から見た陸の目印が赤い枠で囲ってあります。
先日登ってきた仙元山の山頂も、囲みはありませんが、書いてありますね。
海上の目印|灯台、灯標、灯浮標
灯台、灯標、灯浮標と言われるものの、位置と色が表記されています。次の写真は、森戸の葉山灯台(裕次郎灯台)の写真です。
地図上では、こんな感じです。真ん中にある白地の◯に★印っぽいものが入っているものですね。逗子を出発して森戸を通過するときには、灯台を目指して、その陸側を通過する、という目印になります。
海上を漕いでいると、下の写真のような海上の灯台?のようなものが立っていたりもします。これは、佐島を越えたあたりにある緑のものです。
地図で見ると、「中根」の文字の左側にある「緑地の◯に★が入って上に■」があるもの(「灯標」と呼ぶようです。)、こんな風に表記されています。
例えばですが、この「中根」から左下(南西)にある荒崎に向かうときは、一度下(南)に進んで、航路を横断してから、西に行く方がよさそう、と設定して、西側にある目印を探しておく、などが考えられます。
海上の目印|島、岬など
他にも海上の目印として、島や岬も目印になってきます。こちらは、笠島ですね。上にポツンと伸びているのは、鳥居です。
こちらが地図上では、こうなります。目印となる赤枠で囲まれて表記されています。
海上でのルートを決めた後に、短い単位に区切って、それぞれの単位で、ここに紹介したような目印を設定しておくと、自分で考えていたルート上を進みやすそうです。
方向と方位
自分の進んでいる方向を、うまく把握できる人はいいかと思いますが、僕の場合は、方向音痴のせいか、海で漕いでいるとすべてまっすぐ漕いでいる印象になってしまいます。地図で見ると、まっすぐではなく、向きを変えながら、進んでいるのが理解できます。
風向きなどの影響もあるので、方向、方位を把握しながら進むためにも、地形と方位の関係を理解しておきたいです。
漕いで、読んで、読んで、漕ぐ。
今回は、一度漕いだ場所の地図読みでした。漕いでから読むと、わかりやすかったです。次また、読んでから漕ぐと、地図の読み方も深まりそうです。
慣れておくと、初めての場所を漕ぐ時に、大変役に立ってくれそうです。
あと、単純に、見ていると、楽しいです。今度は、このコースかな。ここで上陸かな。このときは、これを目印か。など、計画好きには、たまらないですね。
仕事があって「なかなか漕ぎに行けない!」というときなども、イメージが膨らんで楽しめます。「いつか漕いでみたい!」というエリアの地図を、取り寄せてみるのも良さそうです。
海でのSUPツーリングに役立つ地図「Yチャート(ヨッティングチャート)」のご紹介でした。