SUPでバランスの取り方が大きく改善する「ダイナミックバランス」
こんにちは。happySUPです。
暖かい日も増えてきましたね。みなさん、海の上、出ていますか?今日は、SUPでのバランスの取り方改善について大きな成果を実感できた、「子どもの運動能力を開花させる ダイナミックバランスの魔法 |ドジ井坂(著)」の書籍紹介とやってみたレポートです。
目次
SUPでのバランスの取り方って、どうしたらいいの?
バランスの取り方って、なかなか教えてもらえないですよね。
おそらく、身体の内部の感覚や使い方なので、教えることが難しいのでしょう。私もずいぶん悩んできました。もともと、初めてSUPに乗ったときは、足腰ガチガチで、落ちる怖さと戦いながら、終わると疲れ切ってしまう。。というところからのスタートでした。
なかなか参考になる情報もなく、慣れるしかないのかな。。と、ちょっとづつボードの幅を細いものに乗るようにしたり、波のある海面で漕ぐようにしてみたりと、環境を変えながらやってきました。SUPを始めて2、3年が経った最近でも「バランスは良くなったけど、スピードが遅くなった。。」など、SUPを漕ぐ、というトータル面から見ると、漕ぎ方の迷宮に入り込み、もうこれ以上の成長は無理なのかな、と、思いそうにもなっていたところでした。
きっかけは、インタースタイルにて
そんなときに、出会ったのが「ダイナミックバランス」でした。最初は、この動画を見て、興味持ちました。
これは、インタースタイル2020での場面ですね。私も会場で見かけたのですが、その時は「なにかのレクチャーをしているなー」くらいで、気にも止めず。
あとから、調べて、書籍を読んでみて、ちょっと試してみたら「なんかいい感じじゃないか!?」「このこと、もっと早く知っていれば、随分楽にSUPに乗れていたのではないか!?」と思い、今回はご紹介してみます。
ちなみにドジ井坂さんという方は、サーフィンをやっている方はご存知なんだと思います。私はたまたま、80年代のテレビでサーフィン波情報に出ているなー、というのを知っていたので、なんとなく馴染みのある方でした。
こんな方に、オススメします
- SUPでバランスの取り方がわからない
- SUPに立つのが精一杯で、楽しめない
- ちょっと波があると、座ってしまう
- 漕いでいるのに、進んでいる気がしない
- ステップバックターンができない
などという方には、特にオススメです。SUPの楽しさが、大きく変わる可能性があるのでは!?と感じています。
では「このことを、もっと早く知っていれば。。」と思えた、ドジ井坂さんの「身体のダイナミックバランス」のやってみたレポートです。
「身体のダイナミックバランス」とは?
「身体のダイナミックバランス」とは何?ということで、今回読んでみた書籍「子どもの運動能力を開花させる ダイナミックバランスの魔法 」の紹介文より、引用させてもらいます。
ダイナミックバランスとは、現代人が失いつつある身体能力で、常に変化する不安定な物体の上またはその移動中にある身体を、コアとなる骨格を微振動することにより、そのバランスを保持する能力である。
ちょっとピンと来ないですかね。私が最初に感じた印象としては、
「バランスを取ろう」とするのではなく、
正しい位置で身体を使えば「骨が自動的にバランスを取ってくれる」というものなのかな!?という理解でした。それができたら、スゴく楽になるのではないか!?と、大変魅力的な方法に見えて、思わず読んでみていました。
実際にやってみた結果
やってみてよかったことを3つ上げてみます。
1.簡単に取り入れられる
一つ目は、すぐに実践できることです。やり方を身につけるためのハードルが低いことにあります。身体の使い方を変える練習を少しやってみると、スグに違いがわかってきます。わかってくると、誰でもできそう、というのが大きな魅力です。
実際に、この書籍もサーファー向けではなく、子供やママを想定して、身体の使い方について書かれた内容になっています。
書籍の中では、トレーニングツールを使ったりもしていますし、全国でのトレーニングの開催もあるのですが、とりあえずは、本を読んでやってみる、というだけでも、変化を感じられると思います。
私も、直接のトレーニングには参加してないですし、本を読み、Youtubeでいくつか動画を見て、手元にあったバランスディスクで実際にやってみたところです。
その上で、海の上でSUPに乗りながら、3回くらい試してみました。その結果、効果を実感できました。そのくらい、わかりやすく再現性を持って伝えられている、ということは、すごいと思います。
一番変えたところは、足裏のバランスの位置でした。
書籍の中でダイナミックバランスが作動する「正しい足の中心」が解説されています。それに比べると、私の従来の位置は「少し前気味」の位置になっていました。
これを書籍を参考に「正しい足の中心」でバランスとれるように、調整してみました。
私の感覚としては、足首を曲げて膝を前に出した状態でバランスをとっていたのをやめて、スクワットのような感じで尻を引き、顔を前に出すようにしながらのバランスに変えてみました。
それを元に、バランスディスクの上で、片足でのってみたり、全体の姿勢を調整して、ある程度バランスが取れるようになってから、海に行ってみました。
2.SUPに「楽に」乗れて、「気持ちよく滑る」ようになる
やってみたところ、すごい楽にボードに乗れるようになりました。さらに「気持ちよく滑る」ようになった気がします。結果としても、次のような変化がありました。
スピードアップ
ここのところ、がんばって3kmタイム測ってみても、30分前後。。1年前よりも遅くなっている。。という、漕ぎ方の迷宮に入っていたのですが、変化がありました。
海では初めて、3km26分台、すべて1km8分台のペースで、漕ぐことができました!ウレシイ
スピードの変化については、他の要素の影響もあるかもしれません。それにしても、バランスの位置が変わったせいで、ボードにブレーキをかけずに、滑りやすくなったのではないか!?と認識しています。あまり力まずに、ゆったり目で漕いでいたのに、結果を見たらベストタイムで、嬉しかったです。
またちょっと、漕ぐのが楽しくなってきました!
ペースが安定
これはスピードにも関係しますが、3kmを通して、ほぼ同じペースで漕ぐことができるようになってきました。
速く漕ごうと、がんばって力むと、最初の1kmはそれなりでも、3kmもたずに疲れてしまう、というパターンが多かったのが、だいぶ改善してきました。
比較的、フラットな海面ではありましたが、多少風や揺れがある海面の状況でも、それなりに漕ぎ続けられたので、これも大きな変化かと思います。
3.SUP上で「安定」し、バランスが「自然と取れる」ようになる
安定とバランスについては、ステップバックターンをやってみたときに強く実感しました。
ターンが楽になる
これまでのターンのやり方ですと、重心を下げると確かに安定はする方向ではありました。ただ、膝を前に出しながら腰を落とすと、太ももへの負荷が大きくて、周り終わるとドッと疲れを感じていました。
それが、大きく改善しました。10kmくらい漕いだ後で試してみてたのですが、変な疲れもなく、幅27インチのボードで、余裕を持って周ることができたのは、バランスのとり方の違いのおかげです。
「楽だなー」と思い、さらに、ボードの上を歩いてみました。これまでは、すり足的に移動はできたのですが、クロスステップ的に足を交差させるのは、落ちそうでできなかったのです。これが、2歩くらいですが、できました!これも、バランスのとり方を変えたおかげですね。
海面の状況に対応しやすい
海面の状況への対応も改善されそうな予感がします。堤防の前あたりで、あっちこっちから寄せてくる三角波の状況で漕いでみました。最初はちょっと怖かったのです。それでも、しばらく、落ち着いてバランスの位置を調整していたら、特に波の動きを意識することなく、揺れにまかせてバランスをとりながら、漕ぐ動きを続けられるようになってきました。
まとめ
まだ、ちょっと試してみただけなのと、効果の実感は個人の状況にもよるかもしれませんが、この「ダイナミックバランス」は、SUPをやる上でも、すごい楽に、海の上が楽しくなる、技術、理論だと実感しました。
これができてきたら、波乗りもできるようになるのではないか?という期待も広がります。また、もう少し細いボードや、荒れたコンディションでの対応力も上がる?スピードももう少し早くなる?と、期待が広がります。
バランスの取り方ってどうしたらいいの?という悩みを解決するヒントとしては、かなり具体的だし、知っていて損はない内容かと思います。
書籍、動画、に加えて、直接指導の陸トレなども開催されているようなので、気になった方は、手軽なところから試してみては、いかがでしょうか。
SUPでバランスの取り方が大きく改善する「ダイナミックバランス」のご紹介&やってみたレポートでした。
ダイナミックバランスの関連情報
書籍:子どもの運動能力を開花させる ダイナミックバランスの魔法 |ドジ井坂(著)(amazonへ)
動画:Doji Isaka TV(YouTubeチャンネル)
トレーニング:ドジ井坂のBeachschool