最新!INTERSTYLE2018で見る”7つ”の「人気SUPボードブランド」
2018年2月13日から15日の三日間、パシフィコ横浜にて開催されているボードカルチャー&ファッションのビジネス展示会「INTESTYLE(インタースタイル) 2018」に行ってきました。
SUPの人気ブランドっていろいろありますが「名前はわかるけど、乗ったことないボードは違いがよくわからないな~」なんて事ありませんか?僕もよくわからないのです。
そこで今回は「人気SUPブランドの違いって、なんなのだろうか?」ということを掴むべく、足を運んでみました。ブランドの特長を把握するべく、インタビューした内容を元に、まとめてみます。
今回訪問してきた「人気のSUPブランド」
くわえて「ボードをそろそろ次のものに変えてみたいな」とも思っていたので「ツーリングメインだけど、レースも出れそうなボード」選びの候補モデルも取り上げながら、紹介していきます。
red padde co 「楽しむ」x「遊び」x「冒険」
まずは、今使っているので、話しを聞きやすかったredpaddleさんに、GO。
あらためて「どんな人に、どんな風に使ってもらいたいですか?」と聞いてみます。
「すごくレース、サーフィンの競争の感じのユーザさんではなくて、一般の方にSUPを楽しんでもらいたい。スゴくとんがったモノを開発するというよりも、ラインナップは今ので揃っているので、大きく変えることなく、改善していく。」という方向性とのことでした。
なるほどー、レースボードもあるけれど、基本は移動しながら楽しめるものを、ということを大事にしているように感じました。
続いて、今使っているSPORTSの次のボードとして、「ツーリングメインにしながらも、レースでも使いたい、としたら、どれがよいですか?」の問いには、こんなボードを紹介して頂きました。
「ツーリングであればVOYAGER+13.2が、オススメ。最近よく出始めてますよ。」
僕が使っている12.6のSPORTSとの比較で見ると「13.2を選べば長い分スピードは速い。」
「ノーズに1枚、リアに2枚のライナーフィンがあることも、直進性を高めて、横からの風にも強くなっている。」
「キャンプ道具を載せたい!となれば、前後に初めからバンジーコードもついていて、スグに使える。」
そんな違いがあるようです。海漕いで、上陸してキャンプ、とかになると、魅力的ですよね~。
ただ、レースに出るとしても「レースボードと競うことは考えない」というのが、正しい使い方のようです。僕としては悩ましいところですが「レースは出ないよ」ということを決めている方にとっては、バッチリのボードですよね。
「レースももう少し速く漕ぎたい、となると、選択肢としてはELITEですね。違いとしては、漕いだ時のスーッと進む感じは、やはりELITEの方が速い。」
「FFC(フォワードフレックスコントロール)で、硬さもアップして、さらにスピードも上がってます。」
「一方で、ボード幅が28インチから25インチの間になること、とテールの形状が違ってくることも合わさって、安定性は劣ってきます。」
「海で漕ぐ時などは、岸沿いの波の反射や風波が強いときなどは、ふらつくので、がんばる必要がありますね。まあ、慣れてしまえば大丈夫ですけどね。」
荷物については、バンジーコードで止めたり、コードを固定するためのリングを後からくっつけたりすることでツーリング用にカスタマイズしてしまうことはできそうでした。一般にも売っているが「redで使っている部品も、販売しようか検討中」とのことでした。
VOYAGER13.2の積載力と安定感、ELITEの速さ、両立はなかなかできないですよね。「じゃあ、どっちも!」と言えるといいのですが、一つ選ぶ事になりますよね。乗り比べてみないと最後は、選べないですが、今の情報ですと、ELITE14.0x27が候補になりそうです。
安定については、漕ぐ人の技能や慣れにもよるので、試しに乗って「なんとかなるかな!」と感じられれば、ELITEですかね。レースは出ない、というのであれば、VOYGER13.2で決まり。
2018はすべてのデザインを刷新して、新たなイメージのredpaddlecoさん。
僕が利用してみての印象も含めて、redpaddleさんのブランドは、
SUPで「楽しむx遊ぶx冒険」を目指したい人には、合ったブランドと言えそうです。mistral 「楽しむ」x「優雅な大人」
続いて、気になるものとして、伺ったのはmistralさん。
こちらも、どんな人に使ってもらうイメージ?というのを聞いてみました。
「レースとかで、わーっというのではなく、大人の優雅な休日を楽しんでもらう。」そんな人に使ってもらうイメージとのお話し。
なるほどー、redpaddleさんと近い印象もあるのですが「大人の優雅な休日」というあたりが、確かに違うな~、と納得です。白xブルーx赤のオランダのトリコロールカラーを中心にしたデザインは、そんな雰囲気を演出してますね。
ツーリングxレースのボード候補としては、レースボードとしてのラインナップである「SPIRIT(スピリット)12.6x28」か「EMOTION(エモーション)14.0x28」をご紹介いただきました。
説明してくれた方が、逗子が地元とのことで、よく「逗子から江ノ島や立石あたりを漕いでますよー」とのことで、親近感アップ。「風強かったりしたら、途中で上陸して、たためますしネ。」とインフレータブル派な発言です。
デザインや雰囲気、好きなのですが、丈夫さやスピードとか、どうなのかな?というのが気になっているのですが、三浦で漕ぐくらいなら、大丈夫そうかも、と心揺れますね。
春夏は、逗子で試乗会やったり、たまに大岡川で漕いでたり、もするようでしたので、ぜひ試してみたいです。他のブランドにはない、独自の雰囲気は「楽しむ」x「大人の優雅」を提供してくれるブランドとして違いを出していました。
STARBOARD 「速さ」x「改善」=「総合力」
会場でも大きなスペースに展示していたSTARBOARDさん。
よく見るボードではあるのだが、レース用というイメージで、詳しくは知らなかったので、お話しを伺いました。
「逗子あたりで漕ぐとしたら、どのあたりのボード?」という問いに、「ALLSTAR」のハードボードをご紹介いただきました。先のオレンジ色のこのボードですね。
海でも川でもレースでも、たくさん見たことあります!
これ、非常に実用的でオールマイティなボードのようです。
・レースでも漕ぐ
・うねりに乗って遊ぶ
・くせがなく乗れるなど、バランス良く実用的なボードのようでした。
ボード幅は、23インチから28インチまで揃っています。男性ですと26から28が多いようですが、毎年改良されていて、テール形状の改善で細いボードでもフラフラしなくなってきたとのこと。そのため、最初から24.5とかを選ぶ人も増えているそうです。
特長としては、
・丈夫なので、レースでぶつかったりしても壊れにくい
・テール形状の改善で、細いボードでも、フラフラせずに安定しやすい
・ターン時に後ろに下がりやすく、テール形状を変えたので、スピーディに回れる
など、スピード、安定性、丈夫さなど、どれも欲しい!という欲張りな人にも喜ばれるように、改善してきた結果のオールスターというボードでした。う〜ん、話しを聞いてしまうと、たしかに魅力的ですね。「インフレータブルはどうですか?」と聞いた所「インフレータブルも、真面目に取り組んでいます!速いです。」とのこと。
ハードボードと同じ「ALLSTAR」が、12.6x27と14.0が用意されています。
「エアラインテクノロジー」という「ノーズからボトムを通り、フィンボックスまでをケーブルでつなぐことで、ボードにテンションをかけて硬さを著しくアップさせる仕組み」で、ハードボード並の硬さを実現しているとのことです。
リアには、水の巻き込みを減らす目的で、エッジを装備していたりもします
確かに、インフレータブルも色々工夫されてますね。水上でよく見かける=たくさん使われている、ことには、理由があったのですね。
ブランドの基本の考えとしては「速さを目指している」ことは、先の2ブランドとは大きく違いますね。
その上で、トータルの速さにつながるような「安定性」や「丈夫さ」までを考えた改善に取り組んでいることで、レース以外のクルージング目的や、女性SUPerで軽く進みたいという理由で、選ぶ人も多いとのことでした。
「速さ」x「改善力」=総合力
な印象のSTARBOARDさんでした。
404 x HIPPO STICK 「このボードに乗りたい!」
404さん、こちらは「このボードに乗りたい!」という「ご指名買い」な人が、中心になるようですね。Danny Chinnさんの人気なんですかねー。
やはり「速さを求めて」の方が多いようですが、さきほどのSTARBOARDさんと同じ理由で、女性の方で、レース以外の利用目的で購入される人も増えているとのこと。
ボードデザインも、赤とピンクの2パターンが用意されて、女性にはピンクバージョンの人気があるそうです。
いつも使っているHIPPO STICKもカラフルになってました。
これまでの、AL、BLURに加えて「MANA」というブレードさらに小さく、握りも細い、女性向けが新ラインナップ。
手の小さい人にも扱いやすそうでしたよ。僕には、細かったですが。
お話し、ありがとうございました。
NAISH トップ選手ご愛用のトップエンドモデル
イエローのイメージのNAISHさん、こちらもほとんど知らない中だったのですが、お話しを聞いてみました。
インフレータブルで見ると、SUPの入門としては総合的な「NAISH ONE」がオススメになります。
ビギナーからレースまで楽しめるボードとして、人気があります。
NASH ONEは「ワンデザインクラス」という同じボードで競い合うレースが、日本でも本栖湖、琵琶湖で開催されています。12.6x30の幅で、初心者から中級者を目指す人の初めてのボードには良いですね。red paddleさんのSPORTSと同じくらいのラインですね。
ただNAISHの本来の強みとしては、
「トッププロと同じボードに乗りたい!」という人からの人気のようです。SUPレースボードでは、レースのトップエンド、の位置づけで、スピードを求める人に使ってもらっている。世界選手権のスプリントで優勝選手などが使っているので、早くなりたい!という人の選択肢となっているようです。
それでも、波、平水面といった全てのコンディションでのレースに対応することを想定してるそうですので、一般ユーザで、一枚しか持てない、という人には用途が広くて良いですね。
NAISHは、元々サーフィンの世界で、人気のブランド、なんですね。
SUPサーフィンのボードもトップエンドのプロモデル。「あの選手と同じボードに乗りたい!」という人からは、ご指名があるようです。
展示会用に、SUPサーフィンのトップ選手が使っている、ボードの展示販売もありました。
NAISHさんの印象。SUPサーフィン、SUPレースの「トップ選手ご愛用のトップエンドモデル」のブランド、な印象でした。
いろいろとサーフィンのお話しも聞かせて頂き、ありがとうございました。
INFINITY シンプルデザインなサーフブランド
INFINITYさん、見たことある気もしますが、雑誌とかで見たのかもしれません。展示しているボードが、いい雰囲気で速そうだったので、聞いてみました。
こちらもサーフィンから始まったブランドでした。
よく聞いてみますと「SUPサーフィンでは、NAISH、STARBOARD、INFINITYの3ブランドが人気を争っている。」
「INFINITYの違いは、SUPを始める前は、サーフボードだった。他の2ブランドは、ウィンドサーフィンだった。」振り返ってみると、そんな違いがあるようです。
手前の3枚は、サーフボード。ショート二枚とロング一枚。
お話しを聞かせてくれた益田さんはINFINITYのライダーの方で、ご自身も全日本のSUPサーフの大会で、展示してあるボードで2位に入賞されたとのことでした。
「若い人に使ってもらうといいボードだと思うんだよね。」と話してました。
SUPサーフのボードは、この先買うことがあるのか?わからないですが、買うならINFINITYもいいかな、と感じたところでした。なんか、海の自然にも合いそうな、ナチュラルさ、シンプルさを感じます。INFINITYのブランドとしては「シンプルデザインなサーフブランド」の印象が残りました。
BOARDWORKS 家族SUPに入門ブランド
こちらはボードワークスジャパンさんが「INFINITY」ブランドとあわせて扱っているブランドです。
位置づけ的には、ツーリングやレースではなく、ちょっとビーチや湖で、漕いで回りたい、というような「家族で手軽に遊びたい」くらいの入門用ボードとして用意されているとのことでした。ムラサキスポーツで販売もしているので、見たことありました。
特長は、遊ぶためのものが一通り揃っていて、118,000円+税と、ご家族SUPにオススメのブランド、とのことでした。
逆に考えると、距離を漕ぐツーリングやレースも考えている人は、違うブランドのが合っていそうですね。
次のボードは?
以上、7つの人気SUPブランドを見てきました。レポートしながらも、次のボード候補選びも兼ねていたのですが、今の候補としては、次の3つをピックアップしてみました。
1.redpaddle co ELITE 14.0x27 定価 195,000円+税
2.mistral EMOTION 14.0x28 定価 190,000円+税
3.STARBOARD ALLSTAR INFLATABLE 14.0x28 19万前後か。
※12.6が18万円程度とのことでしたので。なんとなく、14.0に乗ってみたくなってきました。12.6の制限のあるレースもあったりしますが、レースメインでもないので、そこはいいかなと。
長い方が、速そう、ということもあるのと、海で漕ぐ時に長い方が安定するかな、という期待で。
3つともレースボードなのですが、ツーリングで荷物は載せたいので、バンジーコード止められるように、後付けでカスタマイズしちゃえばいいかな、という方向です。
最後は試乗してみないと決められないので、何になるか、いつになるかも、わかりませんが、これからの春夏に試乗会の機会があれば、乗りたいボードとして上げておきます。
今回の展示会行ってみて、実際にボードに乗ったことのある方々からのお話しが聞けて良かったです。「ブランド名は知っているが、あまり違いもわからない。」という状態から、だいぶ認識ができてきました。あとは実際に自分で乗ってみるとまた深まるのでしょうね。楽しみです。
お話し伺わせていただいた皆様、ありがとうございました。
感謝申し上げます。INTERSTYLE2018は、明日2018年2月15日(金)まで開催中です。実物見たい!という方は、パシフィコ横浜まで足を運んでみでもいいですね。