逗子海岸から秋谷海岸まで10kmSUPワンウェイツーリング、行ってきました。
先日、インフレータブルボードならではの楽しみ方「1wa(ワンウェイ)ツーリング」に行ってきました。コースは、逗子海岸から10kmほど離れた秋谷海岸までの1wayを予定。
ワンウェイツーリングとは、海岸のA地点でSUPを膨らまして片道でSUPを漕いでいきます。B地点で上陸し、SUPをたたんで荷物を持って帰りの移動です。A地点に車をおいておき、電車やバスでBからAに戻ることもありますが、今回は車なしですので、B地点からそのまま駅に向かい「グルッとまわって家に帰る」という散歩的な計画で行ってきました。
まずは横浜駅から新逗子駅まで京浜急行で移動。そこから徒歩10分ほどでスタート地点の逗子海岸へ。
SUPを膨らまして、荷物を全部ボードに乗せて、10km先の秋谷海岸を目指します。
帰りは、秋谷から新逗子までバスで戻って、また京急、というルートです。
大きく振り返ってみると「ちょっとハードな散歩」に行ってきたみたいで、なんか楽しいツーリングになりました。
はじめての1wayツーリング、ポイントを取り上げながら、ご紹介です。
コース選び
今回の1wayツーリングは、経験あるガイドの方を頼らずに、一人で計画を立てて行ってきました。一人で行くにあたっては、不安な要素もたくさんありましたので、コース選びにあたっては「土地勘のある場所」を選んでのチャレンジでした。
逗子海岸は、何度かSUPで漕いだことがあり、隣の森戸海岸まではツーリング経験もある場所です。ビーチの環境やヨットハーバーなどの注意するあたりもある程度把握できているところですので、ここをスタート地点として設定しました。
続く葉山のあたりは、行ったことのないところだったのですが、葉山を超えた長者ヶ崎から立石、秋谷までは、以前に住んでいたこともあり、海岸脇の道路から海の様子もよく見ていたので、馴染みもあるし、距離感もわかる場所でした。
距離としても10kmほどでしたので、トライするにはちょうどよいコースだな、としばらく前から狙っていたコースで、今回実現することができました。
リスクの予想と現実
コースのイメージはある程度できていたのですが、なかなか天候や行ける日の調整がつきませんでした。
実行にあたっては、コンディションの判断が大事ですよね。
とはいえ、まだまだ経験は足りない中でのチャレンジです。
天気予報、天気図、波予報など、いろいろと見た上で予想を立てての実施となりました。事前の予想では、「天気」はよいが「風」がありそう。ただ、風は午後に向けてじょじょに止んでくる方向。風向きは、基本は追い風なのですが、細かく見ると、場所によってはビーチから沖に斜めに吹いている。風の感じがリスクかな、とは思ったのですが、あとは現地に行ってみて、漕ぎ出した時にムリがあれば、ビーチに戻る、ということができそうなコースでしたので、いざという時は途中リタイアを前提で、Go!ということで行ってきました。
実際に漕ぎ出してみると、斜め後ろからの風と、それなりに波立った海面を用意してくれておりました。
風や波で流されるリスク。岩礁にぶつかれば怪我をする。疲れてきたら、いつも通りにはいかない。けがでもしたら、対応できない。そんな緊張感の中、ヒザまげて腰落とし気味で、なんとかいきたい方向に時間はかかる中、漕ぎ進みます。
休日だったため、逗子海岸を出るところでは、ウィンドサーフィン、ヨットの出入りなど、周囲にも注意を払いつつ、漕ぎ進み、まずはお隣の森戸海岸側まで乗り切ります。
苦手な部分が露出する
風と波はあるのですが、海面の荒れ具合が少し落ち着いてきたので、ホッとしつつ、漕いでいきます。
普段の大岡川の平水面では気付かないのですが、ハードな状況になると「得意な体勢、安心できる漕ぎ方ばかりで漕いでしまう」ということに気づきました。僕の場合は、左側で漕ぐほうが、いろいろとコントロールしやすいんですね。右側で漕ぐと、どうも小さなところで思うようにならない。厳しい状況になると本能的に得意な方ばかりで漕いでしまうので「右側漕ぎが下手」という自分の苦手を再認識。トレーニングのつもりで苦手な右側漕ぎの改善も試しながら、次の葉山まで進みます。
途中、少し余裕が出てきたので、アクションカメラに景色を映そうとターンしてるのですが、やってみたら、前に載せた荷物が重くて「ボード浮かないじゃん!」という苦笑いですね。
上陸休憩の楽しみ
風で流されるのに対抗しながら、海岸線の近くを漕いできたのですが、ちょっと「オツカレ」モードになってきたので、次に見えてきた一色海岸に上陸して一休みです。
浜に向けての小波があったので、SUPサーフィン気分で波に押されて「ザバーーン」と上陸です。
葉山は海岸に降りたことなかったのと、道路側からもビーチが見えなかったので、初めての場所でした。青い空と芝の緑とあいまって「葉山って、キレイだ」と、なんか緊張感の後の開放感も合わさって「幸せ感」を感じました。
休憩は大事ですね。あまいもの系のオヤツを食べつつ、オツカレな筋肉たちの回復を待ちます。
ちょうど風よけになる場所に岩場の椅子があったので、地熱の暖かさをちょうだいしつつ休憩です。
レインパーカーを一枚持っておくと、便利でした。漕いでいると暑いのですが、上陸時は風があると冷えてくるので、風よけにもなるし、雨が降っても使えるので、一枚丸めていれておくと便利です。この水色のはお得めなのを買ったのですが、雨イベントや雨朝SUPなどにも活躍してくれて、コンパクトに収まるのでよかったです。
毎度活躍のアクションカメラも、1時間半くらいで電池交換が必要です。休み時間に入れ替えて準備OKです。
休憩で元気も回復してきましたので、気合を入れて後半5kmに予定通り出発です。
ワンウェイって、戻らなくていいのが楽しい
後半も、相変わらず風は吹いていたものの、海岸線近くを漕ぎつつ、フォーム改善も試しつつ、漕ぎ進みます。長者ヶ崎を超えて、葉山ホテル音羽ノ森を超えたあたりですね。
ときどき、いきたい方向へのまっすぐな追い風もあり、ダウンウィンド風?に漕がずに進むと、なんか嬉しいです。これは、パドルとカラダで帆の代わりにして、押してもらっているときです。意外と進みました。
そんなことしている間に、ゴール手前の立石(下の写真の右側の岩。結構このあたりでは有名で、写真とりに来る人も多いですね。角度が違いますが…)を通過して、ラストスパート。
目的の秋谷海岸まで到着です!
「着いたー!」の伸びですね。
コンクリートの場所があったかな、と思っていたので、そこにボード持っていって撤収です。水がなかったのですが、またスグに漕ぐので「あとで洗う」として、今日は洗わないで拭くだけでしまってしまいます。
片付け完了。ホッと一息。やはり同じコースを戻らないで良い、というのは、なんか楽しいですね。「あそこまで行ったらゴール」というつもりで行けるので、先が見えやすいです。
最後は、3分ほどのバス停まで向かって、帰路へ。11月の逗子行のバスは、車内も空いていたので、大きなボードも邪魔にならずに、良かったです。
初のワンウェイツーリング、電車で1時間ほどで行けてしまうのにこの楽しさ、というのは、新たな発見でした。
車を持たない人でも大丈夫な、インフレターブルならではの遊び方、満喫できました。僕にとっては、ちょうどよい感じのややハードな状況も緊張感とスリルがあって、自然の力を実感できるのが魅力的でした。そうは言っても今度は、もっと海面が静かなときにも行きたいですね。
緊張感も良いのですが、キレイな景色と自然の中で、リラックスして漕ぐ、というのもやりたいなあ。そんな「また行ってみたいコース」が一つ増えました。
日々の漕ぎ力アップも取り組みながら、また挑戦していきたいと思います。いつも読んで頂きありがとうございます。感謝です!